on a day like today
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Bryan Adamsが求めている「何か」「誰か」
cover on day like today
the whole world could change
the sun's gonna shine
shine thru the rain
on day like today
never wanna see the sun go down
never wanna see the sun go down


今日みたいな日に
全世界はガラリと変わるんだ
太陽が輝くだろう
雨を通して輝くだろう
今日みたいな日は
太陽が沈むのを見たくないはず
太陽が沈むのを見たくないはず


On a Day Like Today
words by.Bryan Adams
訳:沼崎敦子
Powered by Amazon.co.jp
先日、Bryan Adamsの新譜「On a Day Like Today」を手に入れた。
前作オリジナル「18 'til I Die」から2年、「MTV Unplugged」からわずか1年という、異例ともいえるインターバルでリリースされた彼の新作。この変化は何から発せられたものなのだろうか。
私がブライアン・アダムスに惹かれる理由に、ハスキーな声と優しいメロディである。 ハスキーな声を聴くと、心が落ち着いてくる。軽快なR&Rの時は私を元気づけ、ゆったりとしたバラードでは私を癒してくれる。

彼の作品で一番好きなのは、91年にリリースされた「Waking up the Neighbours」である。
カセットテープにダビングしては、今でも何度も繰り返し聴いている。ブライアンの名をしらしめる事になった曲は、映画の主題歌としてヒットした「HEAVEN」や、現在でも人気の高い「Summer of '69」が大ヒットした80年代中盤だと思う。そして「Cuts like a knife」(83年)、「RECKLESS」(84年)と彼にとっての80年代の代表作といえるヒットが生まれてきた。 しかし、アーティストに決定的な「イメージ」が付いてしまうと、ファンは次もそのイメージをアーティスト側に求めてしまう傾向が強いといわれがちだと思う。ブライアンの場合も、このままの路線で突き進む事も可能だったけど、既に一つのイメージが決定づけられている状態になってしまい、自分を変えられないのではと思ったのかも知れない。 彼は、「RECKLESS」から3年のインターバルを置いて、問題作とも云える「Into the Fire」(87年)を出したが、結果的にあまりヒットしなかった。そこで、彼は「やっぱり自分にはロックンロールを前面に出すイメージでいこう」と思ったのかも しれない。それが「Wakeup〜」に繋がったのではないだろうか。結果的に大ヒットした事で、彼がこれから突き進む方向がいよいよ見えてきたと思っていた。
しかし、あのアルバムが大ヒットした事でブライアン自身に新たな葛藤が生まれたような気がする。
これは、96年に「18 til I die」が出るまでに5年以上(ベスト盤を挟んで)掛かった事からも読みとれる。これ以上のアルバムが作れるのかという不安があったのかも知れない(実際の所は分からないけど)。「18 til I die」を初めて聴いた時「ををっ!」と驚きを感じた。 ブライアンがこれだけリリースが長引いた末、どんな音を届けてくれるのかと待っていたら、一気に若返った感じの音になったのにビックリした。
このアルバムを聴いて思い出したのは、佐野元春の92年のアルバム「Sweet16 」だった。
キャッチコピーである「心の少年少女たちへ」、そして革ジャンを羽織り、サングラスをかけてバイクにまたがる佐野。歌詞もサウンドも初期の頃に感じられた若々しさがアルバム全体に感じられた。
「SWEET 16」をリリースした92年の佐野は36歳、「18 til I die」を出した96年のブライアンは36歳。初期の頃の躍動感あった自分の姿を、数年たって改めて表現してみようという思いが、それぞれのアルバムに感じられたように思えた。
ところが、意外にも「18 til I die」は、アメリカでは全然売れなかった。
この事はブライアンのプライドを傷つけさせ、彼自身の今後の音楽の方向性にかなり影響を受けたようだ。「俺は死ぬまで18だぜ!」というブライアン自身の所信表明(みたいなもの?)が、アメリカのリスナーに受け入れられなかった事が「アンプラグド」での大幅なアレンジ変更に繋がっていき、そして新たな出会い(作品)を生んだといえるのではないだろうか。

今回の新作「on a day like today」は、過去の作品に比べると派手な印象があまりしなかったように思えるが、アルバム全体を聴いてみて、彼は今回のアルバムでは、自分の「現在」を見据えた上でのロックをこのアルバムで表現しているような気がしてならない。
アルバム全曲を聴き通してみると、前作のようにガツン!とくるようなロックンロールサウンドではなく、じわじわと心に染み込んでいくような感じがした。
最初から聴いてみると、始めの数曲が従来のブライアンと少し違う感じがした。例えば、オアシス的サウンドを取り入れたり、最初の部分ではイギリス的なサウンドの匂いを感じられた。今までとひと味違うサウンドになっているのは、彼のバックボーンがカナダとイギリスとアメリカ、さらにはジャマイカと多方面に拡がっている事もその一因になっているのかも知れない。「on a day like today」は、今までのブライアンとこれからのブライアンを繋げる「架け橋」になりそうな気がする。「少しだけやり方を変えてみるのさ〜」と誰かが歌っていたけど、今までのやり方を変えて新作を作った彼が、これから「何を」探し求めていくのか、そして聴衆に「何を」与えてくれるのか、私は注目していきたいと思う。
1曲目の「How do ya feel tonight」の中で、彼はこう歌っている。
僕らはみんな、新しい何か、本当の何か、
それを同じに感じる誰かが必要なんだ
果たして彼にとって「何か」とは何なのか、「誰か」とは誰なのか。
答えは見つかるかも知れないし、見つからないかも知れない。
彼はこれからも「何か」を「誰か」を探し求めていくのだろう。
彼自身が創り出す音楽によって、そして彼自身が歌い求める事によって……。
私も自分自身に必要な「何か」「誰か」を探し求めていこうと思った。

P.S. 彼のステージをまだ見たことがないので、今度来日した時には絶対見に行きたい!

Bryan Adams's Official Web

Last Update:1998/10/10
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