日本シリーズ最終戦…宿題

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Illustrated by.ずたたんさん
日本シリーズ最終戦。
50年振りの日本一を目指していたドラゴンズ。
しかし。
第7戦までもつれ込んだ末、勝ったのは…。
西武ライオンズ!
ライオンズくん
Illustrated by.ずたたんさん
1992年以来、12年ぶりの日本一に輝きました。


▼中日?西武 第7戦 開始18時22分 ◇ナゴヤドーム
西 武|0 0 5 0 0 1 1 0 0|7
中 日|0 0 0 0 0 0 0 0 2|2
【西武】 ○石井貴(2勝0敗)、長田、松坂、豊田
【中日】 ●ドミンゴ(0勝1敗)、山井、岡本、平井、高橋聡、岩瀬
【本塁打】 カブレラ3号(西)、平尾1号(西)
詳しいスコアはこちら
まず、ライオンズには素直におめでとうといいたいです。
レギュラーシーズン2位でありながら、プレーオフを第1ステージ、第2ステージを戦い抜き、
その勢いを持ったまま日本シリーズに挑戦したライオンズ。
潜在的な力のすごさを改めて感じさせました。
さて。
ドラゴンズに足りなかったのは何だったのか。
あれほど手が届きそうだったものを届かなかったのは何故だったのか。
答えは今すぐには見つからないと思います。
最終戦まで持ち込むことが出来たのは、実に久し振りでした。
私が知っている記憶では、82年は第6戦でライオンズに破れ、
88年は第5戦に伊東勤(現監督)のサヨナラホームランで夢が散り、
99年はホークスに第5戦で破れナゴヤに戻ることが出来なかったで相手チームの胴上げを見ることになってしまった。
※↑Slendiaさんよりご指摘いただきました。他に違っている箇所があったらご指摘お願いします
今年は、第1戦こそ審判のミスや固さで落としてしまったけど、
第2戦は劣勢だった7回裏に松坂を攻めて見事逆転。
第3戦は惜しくも落としてしまったけど、第4戦はホームラン攻勢で打ち勝ち、
第5戦は川上憲伸の力投で王手へ持ち込みました。
しかし、第6戦息詰まる投手戦。松坂の好投に負けてしまい、
決戦は最終戦へ。
今日。私が見ていた時に感じたキーポイントをいくつか。
2回裏。ドラゴンズの攻撃でリナレスが四球で歩き、谷繁ファーストゴロの間に進塁。
打席に入った井上一樹の攻撃中、リードしていたリナレスの足を細川が指してアウト。
…不安な気持ちが頭をよぎった。

3回表。中島ヒット。1アウトランナー2塁で打席には投手石井貴。ドミンゴが石井を三振!…と思っていたら、なんとボーク。ランナーは3塁へ。石井は打ち取ったが、次の打者佐藤が内野安打打って1点を先制。赤田も続き、3番フェルナンデスが打った球はセンター前ヒット。さらに1点入ったけど、ランナーが1,2塁に挟まれてフェルナンデスはアウト!…と思っていたら、何とアレックスが投げた球がフェルナンデスに当たり、赤田もホームイン、3点目。これでドミンゴはKO。2番手は、第4戦好投した山井。しかし、この回は流れはライオンズに傾き続け、ラッキーボーイの山井ですら止めることは出来なかった。カブレラがライオンズファンが待っているレフトスタンドへ特大のホームランを放っていった…。

この時点で、病み上がりの私には胸が痛んでしまう気分になってしまったので、TVを見るのを控え、ベッドで時々インターネットでチェックしていました。そうしたら、愛機パワーブックのアダプターが壊れてしまった…。バッテリーだけで明日まで抑えなければならないので、一旦パワーブックの電源を切って、前に使っていたパワーマックG4を久々に立ち上げて、こちらのインターネットをチェックしようと思っていたのですが、久々だったので、アップデートに時間がかかってしまい、インターネットにもなかなか繋げられなかったです…。

再起動が終わり、ようやく立ち直った頃には、ライオンズは更に追加点を入れていました…。

ドラゴンズも精一杯反撃しようとしたのだけど、先発石井貴は回を重ねるごとに良くなっていき、6回を無失点に抑え、長田、さらに連投の松坂大輔にも抑えられてしまう。9回にライオンズの守護神豊田に対して2点返せたのが精一杯でした。最後のバッター渡辺を浅いフライを打ち上げて、ゲームセット。
伊東監督の胴上げを見ました。複雑な思いを感じながらも、ここまでの道のり、選手を信じ切って戦ってきた監督の姿には、敵ながらあっぱれという気持ちになりました。MVPは石井貴。カブレラかと思ったけど、考えてみれば石井貴で始まり、石井貴で終わった今年のシリーズだったという印象でした。
さて。
来年への宿題が残ったドラゴンズ。
第5戦に王手をかけた時には、目の前まで近づいていた「50年ぶりの日本一」。
手を伸ばせば届きそうだったのに…。
原因を書き出せば、いろいろと出てくると思うけど、短期決戦の怖さを改めて感じたシリーズだったと思います。
個人的には、第6戦で落としてしまった事が大きかったのと、福留の離脱が大きかったような気がします。
でも。
ドラゴンズは最後までがんばった。7点差つけられているのに、最終回、マウンドには岩瀬仁紀がいた。
岩瀬が投げている姿には気迫を感じました。
9回裏。TVには「ライオンズ優勝までカウントダウン!」と表示されているけど、ドラゴンズは最後まであきらめなかった。
リナレスは初球からヒットを打ち、谷繁が2塁打でつなぎ、井上一樹がタイムリーとつなぎ、森のゲッツーの間に2点返したのは、満員のドラゴンズファンにほんのわずかだけど夢をつないでくれたのだと思います。
中日スポーツで特集している記事に、試合終了後スタンドのファンから暖かい声援を受けている選手たちの写真が載っていました。そして記事には最後にこう書かれていました。

ただ、西武に日本一を譲ったとはいえ、138試合を勝ち抜いたリーグ優勝が色あせることはない。やり残した仕事は来季の大きな目標だ。

そう、短期決戦に敗れたからといって、リーグ制覇のは輝かしい事。
ドラゴンズは、来年連覇するために、日本一になるために必要な事は何かを各自が考えて、
明日から新たな一歩踏み出していくことでしょう。
最後までプロ野球を楽しませてくれた、ドラゴンズとライオンズの全ての選手たちに感謝したいです。
プロ野球の魅力が随所にだされていた、素晴らしい日本シリーズだったと思います。
本当にありがとう!
ドラゴンズくん
Illustrated by.ずたたんさん
そして。
今年1年、楽しませてくれてありがとう、ドラゴンズ!
来年こそは日本一頼むぞ。

敢闘選手賞に選ばれた井上一樹選手。ありがとう!
あんたがラッキーボーイ!
Illustrated by.ずたたんさん
最後に。
様々な所を通して、多くのプロ野球ファンと出会うことが出来て感謝です。
今年はBlogを通してプロ野球の楽しみ方を知りました。
いろんな人の意見に出会ったり、野球そのものを真剣に考える機会が与えられました。
久々にスタジアムで生観戦出来、旧友との再会も出来ました。
日本シリーズを生観戦することが出来、新たな出会いも生まれました。
来年、プロ野球71年目は、大きく変化する年になることでしょう。
しかし、野球を楽しめる喜び、嬉しさは、これからも続いていくことでしょう。
来年も、再来年も、これから先も、プロ野球を好きで有り続けたいです。
これからもよろしくお願いします。
来年はもっと球場で観戦したいな。ナゴヤドームにも絶対に行くぞー!

この記事を書いた人

Minako 'NEPPIE' Seki

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