2004年日本シリーズ第2戦:BIG WAVE!

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Illustrated by.ずたたんさん
16日からいよいよ日本シリーズが始まりました。中日ドラゴンズVS西武ライオンズ。ドラゴンズとライオンズによるシリーズ対決は、1982年、1988年に続いて3度目になります。いずれもライオンズがドラゴンズを制しています。ドラゴンズにとってはリベンジのチャンスであり、50年振りの悲願の日本一を目指して戦ってます。
遅くなってしまいましたが、第2戦TV観戦レポートをアップします。
(かなり長文になりそうです。頑張って読んで下さいね)


第1戦は、佐野元春さんのライブを見に行っていた為(近日中にレポート予定)にチェック出来ず、後で新聞でチェックしました。49分間の中断にはびっくりでしたが、勢いに乗るライオンズとシリーズの呪縛に縛られていたドラゴンズの差が2対0というスコアになっていたのではないでしょうか。
さて、第2戦。夕方、急いで家に帰ってきて、TVを付けたら、フェルナンデスのホームランで既にライオンズが2点先制…。頑張れ山本昌?!その裏のドラゴンズの攻撃も点は入らず。しかし、BSの解説をしていた小早川毅彦氏は「今日のドラゴンズは積極性があって、昨日とは違って期待出来そう」と話していたので、期待して見ていました。
3回裏。ドラゴンズは積極的な攻撃でライオンズ先発の松坂大輔を攻め、立浪のゲッツー崩れの間に1点、アレックスのタイムリーで同点に、満塁になって谷繁がボールを選んで押しだしで逆転しました。これで安心出来るかな?と思っていたのですが、5回にライオンズは佐藤の同点打、赤田のヒットで逆転し、和田のタイムリーで2点差に開いてしまいました。この時点であきらめて、自分の部屋に行ってしまった私でしたが…その後2死満塁ですごいプレーがあったのを見逃してしまってました。
それは。
いのうえかずきくん(←何故ひらがな?)の超ファインプレー!
いのうえかずき
Illustrated by.ずたたんさん
詳細は、ずたたんさんが書いている超上決戦第2R!!【試合中】あんたがラッキーボーイ!!に詳しく書いてあります。あのシーンはリプレイで見たのですが、果敢に飛び込んでいく彼のプレーはすごかったです。あのファインプレーがなかったら、走者一掃で更に点が入り、負けがほぼ決まっていたかも知れなかった。本人も「あれが抜けていたら終わってしまうところだった。試合が終わってみたら、でかいプレーだったかな。自分で言うのもなんだけど」(from.スポニチアネックス)と自画自賛する位でした。
とはいえ、この時点で5対3でライオンズリード。7回表には和田のホームランが飛び出し、6対3と離されてしまったので、このままだとダメかな…と半ばあきらめていました。
ラッキー7。ここで何か動かないと…と思いながら見ていたら、代打大西のヒットを皮切りに、井端が続き、ランナー2人たまった所で打席には立浪和義選手。普段はホームランを打たない彼が、松坂が投げたストレートを思い切り引っ張って打ったのです。そして打球はドラゴンズファンの待つスタンドへ一直線!なんとなんと!起死回生の3ランホームラン!これで同点になって、勢いはドラゴンズに大きく傾きました。その後もランナーがたまり、6番に入っているキャッチャー谷繁元信がバッターボックスに立ちました。谷繁もタイムリーを打ち、ついに勝ち越しました。ここでついに松坂降板に…。2番手の星野が投球練習をしている間、スタンドでは大ウェーブがわき起こりました。投球練習の間、ウェーブは何度も起こり、試合再開の時には「ウェーブはおやめ下さい」というアナウンスが起こるくらい盛り上がっていました。その後、代打高橋光のタイムリーで7回裏は5点あげました。8回裏も英智のタイムリーなどで3点入れて11点。投手陣も8回は岡本、9回は岩瀬と勝利の方程式でビシッとしめ、11対6でドラゴンズ勝利!
落合監督は勝利監督インタビューで、語った言葉。
「こういう試合をしていれば、(プロ野球は)決して滅びません」
「日本シリーズには独特の雰囲気がある。2戦目までに選手を慣れさせて、3戦目から立て直せばいいと思ってた」
「逆転出来たのは松坂だから。うちの選手は松坂を打って勝つという意識が徹底している」
口調はなめらかだけど、こうして文章に書いてみるとすごく強気な事を語る印象を改めて感じました。そして選手を完全に信頼しきっている自信がものすごく出ていました。
最後に、監督は
「ひょっとしたら名古屋に帰ってこないかも知れません。期待しておいてください」
と宣言しました。
つまり、このまま勝ち続け、西武ドーム第5戦での優勝も大いにあり得るという事!
ヒーローインタビューは、立浪&谷繁でした。お立ち台に立つまでもカメラに囲まれてちょっと大変だった感じ。
立浪選手「あそこは思い切り引っ張るつもりでした。ヒットでつなぎたかった」
ヒットを打つつもりで引っ張った打球が、そのままスタンドに飛び込んだホームラン。あのホームランには、「何が何でも勝ってやる」という選手たちの思いが、ファンの声援の後押しが込められているように思えました。
谷繁選手「気合だけです。打てる球はそう何球もないから、思い切って打ちにいきました」
窮地に追い込まれていた7回までも、逆転を信じて攻め、守り続けていました。
「立浪さんとのお立ち台? 初めてですね。いつも一緒に『日本一になろう』と話し合っている。どんな形でもいい。どんな勝ち方だろうと、絶対に日本一になりたい」
日本一(98年横浜)の喜びを知っている谷繁選手、日本一の味を知らない立浪選手。その二人が、一つの目標を達成するために頑張っている。この光景にジーンときました。本当に良かった。
さぁ、いよいよ今日から西武ドームでの3連戦。台風が近づきそうで移動が心配ですが、このままドラゴンズが勢いで勝ち続けるか、ライオンズが地の利を生かして勝つか、注目していきたいです。
私は第4戦を観戦する予定です。仕事頑張って、当日しっかり観戦出来るように頑張らなきゃ。
…でも今日のトム・クルーズの始球式、見てみたいなぁ。「ラスト・サムライ」に扮するような気がするのですが。

この記事を書いた人

Minako 'NEPPIE' Seki

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